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zoom RSS 俺の甲羅

<<   作成日時 : 2015/04/10 09:26   >>

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ガラスケースの中のリクガメが、ガラスに体当たりして、外に出たいとアピールしている。

最初は穏やかに、そのうち激しくぶつかるようになる。

中から取り出して、床に置いてやると、ビックリして首を甲羅に引っ込めた後、辺りをこっそり見渡して、歩き出す。

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時折、彼の甲羅が羨ましく思える。

素早く動けない代わりに、自分を守る最強の鎧を身に纏っている。


テレビでは又吉のトークショーをやっている。

読書家で2000冊の本を読んだそうだ。

この間、彼のエッセイを一冊Amazonで買って読んでみたが、かなりいい文章を書く。

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本に関わる自分の過去の話をまとめたエッセイで、哀愁のある青春がしみじみと悲しく面白い。

彼にとって多くの本は、貧しさや先の見えない未来から逃れるための甲羅みたいなものだったようだ。


そういう自分も振り返って、何冊ぐらいの本を読んだか考えてみた。

小学生の頃は図書委員やっていて、一日2冊は読んでいた。

小児リウマチという厄介な病気に膝が侵され、走ることもままならず、運動できなくなった小学生にとって、自由に呼吸できるのは本の中だけであった。

毎朝歩きながら、学校に着くまでに一冊読む。

最初はよく電柱にぶつかったり、大八車の持ち手のところでみぞおちを痛打していたりしていた。

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中学も高校もずっと本を読んでいた。現実から逃げるように怪奇と幻想に満ちた本ばかり選んでいた。

今では釣りとか旅とかアウトドアのイメージが強い自分だが、実はひ弱な文学少年だったのである。

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このブログを読んでくださる方に、たまに「あなたの書く文章が好きです。感受性の強い繊細な兄が書いた日記のようで。」と言われたりしたこともある。

自分の文のリズムや表現は読んだ本が知らぬ間に肥やしになっているのだろう。

ところで本の冊数だが、きっと2000冊ではきかないと思う。3000冊、いやもっとかもしれない。

又吉にはサッカーがあったが、自分には何もなかった。

だから甲羅もより彼より丈夫で大きなものが必要だったとみえる。

たまにとても人見知りが激しく、当たられても声も出さないような生徒もいるが、あまりにもむき出しの無防備な精神の守り方に痛々しくなる。

弱さは人に見せてはだめだ。意地悪な人はそこを格好の餌食としてしまう。

もうひとつ違う演じる人格を形成し、きちんとそれを演じるぐらいしか、身を守る術はない。

そのためには本を読むのがいいかもしれない。いろんな魅力的な人間が登場してくるから。

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そうやって作りあげた甲羅のような人格は、そのうち本人と同化していき、知らぬ間に強さも身につくこととなる。

自分が強いだけの人間だったら、これだけ多くの生徒たちに愛されなかっただろう。

「先生の、タイミングの良い優しさに泣きそうになったことが何度もあります。自分が苦しいときに、一番適切な欲しかった言葉をかけてくれるのが、嬉しかったです。」

卒業する作文にこんなことを書いてくれた子もいた。

どうやら自分の甲羅は、かなり大きくなって、人を守るサイズにまで達したようだ。


たまにこんなシンミリしたブログもいいかなと思う方はポチリ。









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